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2008/10/12

阿佐ヶ谷 可わら

たてもの園に入れなかった不発のためか、中央線で行きたかった酒場巡礼に行く。阿佐ヶ谷で降りる。
下町酒場巡礼とは、下町とあって西の方には無い。しかし中央線で唯一あるのが可わらである。

北口を出る。細い路地が入り組んでおり、なつかしい雰囲気の街だ。居酒屋もたくさんあるが、通り抜けてアパートが多い街である。銭湯にコインランドリーがついている。若い女性が1人で2つを回している。若い夫婦が手をつないで買い物を下げて歩いている。いやあ。なかなかの街ですな。

可わらは、暖簾だけで、店名もない。ここだろうと思い、可わらさんですか?とご主人に聞く。そうだよ。ただ17:30始まりということで、まだ30分もある。あちこち路地歩きを楽しんでいたら、あっという間に17:30。店に入る。

真っ暗な店。暗いのではない。茶たんすなど、内装が黒いだけだ。不思議な雰囲気である。6人くらい座れるカウンターに。テーブルは2人用が1つしかない。

ビール小瓶をいただく。さっきはすまなかったね。いえ、歩いて街を探検していました。いい街ですね。
カウンターテーブルの上には、大皿が6つほど乗っている。コンニャクをいただく。醤油がしみたコンニャクを薄く切ってだしてくれた。山登りの帰りという話をすると、おやじさんも随分山登りをしていたようで、奥多摩の山の話を地図を出してしてくれる。そのうち常連1人。そしてもう1人くる。みんなビールは飲まない。日本酒からだ。常連の飲む酒は決まっているようだ。常温。おちょっこもいろいろあるが、決まっている。ぼくも日本酒をもらう。岐阜の酒だが辛口をお願いしたら、ぼくにぴったりだった。(ぼくが辛口というわけではないが。。。)

常連とは、そうめいせんに行かないか?という話をしていた。早明(早稲田、明治)のことか?私にはわからない。もう一人は、入間に家族がいて、仕事で東京に通うのがつらいので、アパートを借りて週末だけ帰るようだ。

生かきを常連2人とも頼む。おやじさんがさばく。大皿からもいろいろとる。ん~雰囲気あるね。
若い常連は、飯を頼む。えびまぜごはん。しじみの味噌汁。おかわりまでしている。

2人ともしけたあと、また主人と山の話や阿佐ヶ谷の歴史の話をする。古地図をもっていて、このあたりの細い路地はそもそもあぜ道だったということ。なかなか面白い。

そして、本を見てきたのかい?よくここを見つけたね。
下町酒場巡礼できました。あそこには住所が書いていないけどね。他の本には書いているのもあるけど。
街を歩いて探すのが楽しみですから。
下町酒場巡礼のハードカバー版を見せてくれた。いまは文庫しかない。ちなみにこの3人とも共同通信の記者らしい。え~知らなかった。本の経歴にはそんなこと書いていない。~さんはいま長崎に転勤しているけど、そろそろ帰ってくるんじゃないかな。太田和彦はときどき来るよ。

ぼくはどちらかというと太田和彦より、この3人のが好きですね。そうだね。街を歩かせるのも彼らの方法だね。だから住所なんか書いていないんだ。

30分くらいでしけようと思っていなのに。2時間半も滞在。ビール、日本酒3、こんにゃく、ごぼう。あじさしみ、かきの塩辛(これは絶品。ヌタの味がすごい)。ちょっと高めの
5700円。いいおやじさんで、また来たいところだが、地理的に難しいのと下町酒場の2倍くらいのお値段。なかなか難しいかな。

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